【腰部の不具合と要因】
腰が痛くなる要因は、『姿勢』『動き』『老化』『内臓の病気』『ストレス』などでしょうか? ただ、相互に関係があるのです。姿勢が悪いと、動きが悪くなり、骨にストレスがかかり、新陳代謝が落ちます。すると、脊髄の硬膜の状態も悪くなると思います。そして、神経回路の伝達が悪くなるので、内臓の調子も低下します。 ストレスについては、全般的に、相互の因果関係を作り出すことになるかもしれません。弱り目に祟り目ですか?? 身体のケアも、最近のストレス社会の精神面でのケア、癒し系などが、全身(精神)を対象にするのも肯首できるところでしょう。
いままで、述べてきたことのマトメになってしまう要因です。結局、全身調整の対象になる症状をもっている人すべてにあてはまるともいえますね。
(1) 『姿勢』が悪い
姿勢が悪い?? どんな状態なのか? 同じ体勢をとりすぎ、呼吸が深くできず、身体の深部の代謝にとって好ましくない状態をいうのかと思います。 さらには、横になったときに、ストレスを抱えたままですと、固まったような感じで寝ているのは好ましくない(寝相は悪いが勝ちです)。 中心にまとまりがなくなるような姿勢は、その不安定さゆえに、身体にストレスを生じさせます。その結果、あちこちに痛みなどを。
結果、座る生活の多い場合には肩こり、立ち仕事が多い人の場合には腰痛といってもいいかと??
この姿勢については、なんともいえないのですが、呼吸と深いかかわりがあり、体軸との形成に大切です。
(2)『動き』
身体を動かすときに、腕の重さを感じないかとおもいます、頭の重さも気にはしませんね。
実際は、身体は中心軸に集約されているから、楽に動くことができているのです。しかし、中心軸は、肉体と精神『気』の面から考える必要があり、『気』は『呼吸』に通じています。
身体の動きに応じて、平衡状態を保とうとする、中心軸の要は、骨盤と腰部です。つまり、肉体面でも、 『気』の面でもバランスが悪くなると、痛みなどとして現出しやすいのは腰部ということになります(ストレス)。
一方、動きが適切であれば、身体全体を容易に中心軸に集約させた運動が可能になります。どれが、正しい動きであるかということは、ここでは、詳しくは言及しません(『柔軟性と感受性』などでのべてゆきます。)。
ただ、動いている際に、足の拇指球で踏ん張れるか、また、腕を先行させるとき、肘の動きと尺骨(小指側サイド)を回転軸に使っているかなどでしょうか(脇をしめる)?? ナンバ歩きの特徴のひとつには脇をしめやすいということでしょうか?
(3) 『老化』(過度の使用も含む)
新陳代謝の低下により筋肉のバランスも崩れやすくなります。
外力に対する効力も柔軟性の低下などで衝撃を受けやすくなります。
どのようなトレーニングをしていようとも、技術の向上と身体の動きの習得だけではあがないないときがやってきます。
顕著なのは、骨の破砕が遅くなり再生サイクルが長くなり、骨も弾力が低下します。そして、体内カルシュウムの減少、つまり、段々に骨が減ります。その影響は、ひとつひとつの骨にも影響します。そして、一箇所にストレスがくるような動きの結果、骨自体が損傷を受けます。
また、血流が悪くなったりすると、椎骨にバリが生じ、それが、周辺組織にいたずらをする、そして、痛みを生じることもあります。
(4) 『内臓の病気』
すでに述べた。歪みの構造のように、内臓疾患は、組織の機能低下です。
つまり、歪み⇒機能低下⇒発症です。機能低下では検査値が悪いといえます。機能低下や発症しているということは、動きが正常でなく、どこかに歪みがあるということになります。
つまり、内臓の病気あれば、脊椎反射から内臓疾患がわかるように、体の歪みがある場合が多いということになります。喘息などは胸椎の4番右などに現れます。
(5)『ストレス』も要因
最近、精神的なストレスが腰痛の原因になっているといわれるようになりました。そのような方も、骨格的に歪みがまったくないという訳ではない、しかし、その程度の歪みなどで痛みが発症することはない、ということがあります。
ストレスが神経回路や身体の動きを制約し、悪い方向をもたらすと、今のところ、そのような解釈で、対応してゆくしかない。ストレスから来る、歪みは、レントゲンなどで現れるようなものではなく、身体の中心軸への集約する身体の働きを分散させ、反対に、睡眠中に弛まなくてはならない身体が固まってしまって、コリが残ってしまう。そのような感じを、経験上受けます。
実際、腰痛がひどくなると寝ているときも緊張します。そのような状態が続くと、腰痛は悪化の一途という感じでした。坐骨神経痛の激痛などからくらべれば、たいしたのもではないけれど、何かの切っ掛けで、痛みを感じ、落ち着かない状態でした。(仙骨後頭骨調整をしながら、でも、もっとも、効果があったのは、足踏みです、できる日には1時間はやりました。)
結局、大腰筋をバランス良く整えながら鍛え、その周囲の筋肉も均等に鍛える。その上で、全身調整、特に、脳脊髄液の流れを整え、交感神経と副交感神経のバランスを整える。結果、精神状態もよくなり、耐ストレス性が高まる。という感じでしたでしょうか。
以上は、腰部に限ったことではないと思います。身体の柔軟性と気持ちも柔らかくしてゆく、身体の感覚をよくし感受性を高めるのは、決して、無駄ではないと思います。
(6)どうすればいいのでしょう?
結局、足踏みなどで大腰筋をバランス良く整えながら鍛え、その周囲の筋肉も均等に鍛える。その上で、全身を調整、特に、脳脊髄液の流れを整え、交感神経と副交感神経のバランスを整える。
結果、精神状態もよくなり、耐ストレス性が高まる。という感じでしたでしょうか。 姿勢も動きもよくなる。そのために、他力に頼るもよし、自力で、これまでの運動を振り返って、無理がない形で鍛錬??するのもよいかと。原則は痛みと無理は駄目です。他力にしても、指導に従ってほしいのですが、意思の力は大切です。
以上は、腰部に限ったことではないと思います。身体の柔軟性と気持ちも柔らかくしてゆく、身体の感覚をよくし感受性を高めるのは、決して、無駄ではないと思います。
腰部に関する症例をあげていきましょう。
〔全身調整〕
大部分の方は、仙腸関節の剥離を直す必要があります。 姿勢や日々の癖などが大きく、影響します。肩が痛いと肩ばかりが気になります。自然に直ることも多いのですが、根本的な解決は望めません。
将来の体軸ネジレの現況にもなっていると私は考えます。まだ、仙腸関節の問題ですんでいるうちが将来への健康管理の一歩です。
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