詳しい方、ご意見お待ちしています!              全身調整の藤井   
身体の歪みと検査(全身調整の前提)
☆  操体と経絡 そして、筋骨格系と神経回路  ☆
    
 皮膚に触れたり、押したりして、身体の内部を動かすことができます。筋骨格系や内臓など個々の組織も繋がっています。主に、その役割をしているのが、神経回路です。
 経絡も身体の一部ですから感覚器がついています。その中でも、身体のバランスを保っているため、滞りや不調が表出しやすいところです。気血の道といわれています。
 経絡は、心身のバランスを保っているのです。詳しいことは・・・・ トップぺージでも、操体との関係が深いことを記載しました。

 筋骨格系が良いバランスを保つには、骨、靭帯、腱、筋肉が健康である必要があります。そのためには、血液を含むすべての体液が、適宜、産生され回収され老廃物を体外に排出しなくてはなりません。
 血液については身体検査の対象ですから、圧、糖、血球、脂肪など、日常的に気にかけます。酸素の供給と老廃物の回収のために、血流を保つため高性能のポンプをつかっています。ただ、他の部位でも、送り込む補助機構がついています。その中でも、フクラハギは、第2の心臓といわれます(ミルキング)。
 体液の大部分の還流は、血液に体液が拡散され吸収されることでおき、濃度差、物理的は伸張・圧搾などで起きています。
 骨、靭帯、腱、筋肉が健康であるということは、血液・体液の流れに滞りが少ないということで、滞ると経絡に現れ、つぼが現出します(ツボについては・・・金子先生の術伝をみてください)。
 歪みがからだの機能を低下させ障害を発生させる過程から、正常になるためには、その道を逆に辿れば、原則、機能が回復し、症状も軽減します。その指標にも経絡はなります。ただ、そのためには、受者の感受性が問題ともなります。からだの動きが自然則に従うことが大切です。
 検査というと、えっと思うような方法ですが、そして、そのような状態を把握しやすいのが、操体(経絡系)では、指揉み(HP操体もくもく参照)。ただ、単に揉むの? イエイエ、それほど単純ではなく、本来、症状の軽減にも使えるものです。レベルが高い術者であれば、いわゆる、診断即治療に当たると思います。
 一方、筋力テスト、筋反射テスト、Oリングなどで、機能レベルの障害、骨の変位などもしることができます。ダウジング、水道管検査など面白い検査方法もあります。ただ、確率的な問題(複数の検査をしています)と検査者の能力・精神面での心持ち大切です。
 
 背骨は、筋骨格の面から、対称軸・中心軸になります。神経回路の中軸にもなります。神経組織は学習能力があり、学習後は神経伝達速度は変わりますが、脊髄を中心にして、影をつけ(鏡をおくようにしてみます)、バランスがたもたれているということになります。
 これをわかるには、操体の基本動作(般若身経)が大切です。歪みを正すときに、どうして、心地のよい方を選択するのか、そこで、心地良さを感じると、滞りがとれ、身体の動きが自然になる。結果、いろいろな疾患を正すことができる。これぞ、人体代謝系の秘密ともいえると思っています(脳に投射された像は、はそのような対称性ある実像と虚像を無意識の世界でコントロールしているのではないでしょうか!)
 
 体液の中で、神経組織と最も関係の深いものが脳脊髄液です。脊髄と脳の周囲を循環しています。脊髄・脳は軟膜に包まれ、クモ膜と軟膜の空洞に満たさています。それらの組織を硬膜がしっかりと包んでします。背骨などに歪みがあると、硬膜や周辺組織が圧迫され脳脊髄液の流れが悪くなります。
 
 また、歪みが原因となって、不定愁訴から病名のあるものまで、心身のトラブルが発生します。自律神経は内臓の働きとも、深い係わりがあります。
 
  一方、筋力テスト筋反射テストなどで、組織の機能レベルの障害をもしることができます。また、それらのテストにより、歪みの状態、体軸ネジレ歪み硬膜のヨジレがわかることになります。その状態に応じた矯正方法が確立され、取り除くことを基本としているのが、S.O.T.です。

 なお、この点について詳しい記載のあるHPがありました。岡山のHPだったと思います。是非、お探しください。本当S.O.T.の大系はすごいものだと、そこをみるだけでもビックリしました。
 
 S.O.T.の専門書には、1979のものと、2001のものがあって、どちらも、正規のものだけれど、お値段の点では、後者のものがいいのかと。1979のものは、以前お世話になったところで、覗けたのですが。そろそろ、自分のものも必要かと、先のHP見て思いました。
 実際にお体を見させていただいたときに、目の当たりにしてきたことと、身体の変化は、さまざま、ただ、S.O.T.の・・・
 
 脊柱とからだの歪み

 大切な脊椎は仙骨・尾骨と後頭骨間にあります。後頭骨下部に環状の頚椎があって、それらの空間に生命維持のためのバイタル組織があります。 プロレス技『延髄切り』がありましたね? 強く蹴られたら常人では大変なことになってしまいます。

 脊髄や脳は脳脊髄液の中に浮かんでいて、脳脊髄液の循環不良は、バイタルの働きから、それにつらなる組織の働きも悪くなります。
  
 整体の世界でも、骨盤と頭蓋骨の関係、特に、骨盤の関節と頭蓋骨の縫合とが関連していることも了解しています(『骨盤にきく』片山洋次郎著)。また、オステオパシーでは頭蓋仙骨調整が有名です(『もうひとりのあなた』J.E.アプレジャー著)。
 頭蓋骨の調整のみでも、脳脊髄液の流れは整えられ、からだ全体の波によって、整え、結果として、骨盤までも動くそうです。S.O.T.もオステオパシーの流れをひいているのは、S.O.T.創始者のD.B.ディジョネット博士の経歴をみるとわかります。
  
 ただ、S.O.T.は、仙骨と後頭骨から脊椎を調整する方法(骨盤(仙骨)調整と関係付け脊椎の状態を改善しています。すなわち、S.O.T.の基本は、検査に応じた調整方法で仙骨と後頭骨から脊椎全体の調整することです。 脊椎全体で!! ということです。
 
 一方、操体の施術では、同じように、身体の歪みがとれ、脊柱の個々の骨が動きやすくなることもあります。適度な運動など、足踏みなどでも、椎骨が本来の場所に収まることもおきます。筋骨格系の筋肉に注目している点で、少し、S.O.T.や頭蓋骨調整とは異なるかも知れませんが、操体のカワの操法などを、特に、頭や顔面に用いるときには、同様な効果があるのかなと、東京フォーラムでたまたま見た今先生の名人技をみていておもいました。

 全身調整の中でも、現在、藤井整体では、整体術、経絡系操体、S.O.T.の基本的な施術を行っています。
 整体術では、手技によって、自律神経系の働き、バランスを整え、関節の可動性を高め、筋肉のコリをとります。
 操体では、姿勢と動きをつけ身体の歪みを除き、気血の流れを整えます(経絡系)。
 S.O.T.の基本的な施術では、検査でのカテゴリに分けにしたがって、骨盤と後頭骨を中心とした施術をし、脊柱の歪みを取り除きます。

 特に、S.O.T.のカテゴリに分けは3つ+αなのですが、結構、簡単なので、それの類似形で、以下にざっと記載させていただきました。硬膜のヨジレ、身体の歪み、体軸ネジレがその類型です。

 

硬膜のヨジレ
 

 
 外見上は、まっすぐしています。目をつぶって立つと前後に揺れを感じます。身体をまっすぐにはできけれど不安定。身体の歪みや体軸ネジレの場合には視認しやすいのですが、筋力検査でを受けて、陽性であれば、日頃の生活に気を使いましょう。

 アレルギー、お腹の不調、自律神経系にかかる疾患などを引き起こしやすい体癖ともいえます。生活の上で、多くの人は支障はないけれど、季節の変わり目に体調を崩しやい場合もあたるかも知れません。しょうか。

 硬膜のヨジレは微妙なのです。脳脊髄液の循環不良がおきやすく、それによって諸症状が引き起こされます。S.O.T.では、身体の深部の波を使って、ヨジレを正してゆくのです。

 実際に症状として現れると難しいものが多いと思います。自律神経系の疾患に係わるもの、神経回路に係わるものがあるからです。

 手技の施術では、ジュワッと脊椎や後頭部に働きかける、比較的弱めの施術をします。限定的な場所でも操体のカワも取り入れています。操体で全身の連動をさせたり、したりすれば、幾分改善するのではないでしょうか。
 というのも、このヨジレに対応する運動としては、その場、足踏みがいいのです。

 また、ゆったりした散歩、睡眠のコアタイムを守るなどは大切です。


身体の歪み
 

 
 左右の側屈をしてみて、左右差が大きいとか、ぱっと手を水平に上げたとき高さに差がでる。側方での歪みが出ている場合です。外見上もわかりやすいですね。単純には、足の長さの違いといわれ、カイロプラクティックでは、寛骨の一方が後方変位PI(前方変位AS)といわれます。股関節の可動性の左右差も大きい場合もあります。仙腸関節の剥離といわれます。仙腸関節の微妙な可動域がさらに制限されます。

 このようなとき、ホット膝を弛め腰の位置をゆっくり、手の上がらない方に腰を持ってゆきます。あら、不思議ということもおきます。操体での基本中の基本ですね。さらに、側屈も有効でしょうか。
 全身の調整をするなかでは、股関節の可動性や仙腸関節の働きかけが中心となります。

 また、足踏みでの不均衡差でも、ある程度わかります。両肩を押さえ身体の振りを見るときにも。ただ、経験では、次の体軸ネジレの場合の方が足踏みでは、はっきり出ています。また、女性は腰が柔らかいので、肩を押さえても逃げてしまいますね。
 
 疲労性の腰痛、慢性的な肩こりのある場合には、まず、間違いなく、歪みがあります。仙腸関節の動きの悪さゆえに、左右のバランスが崩れやすく、それが習慣化してしまった結果でしょうか。

 ただ、下肢に問題が生じたときには、体軸ネジレが伴っている場合があります。操体の歪みの構造でもなんとなくわかりますね。

体軸ネジレ
 


 通常、外見でも、身体全体での、側方での左右差だけでなく、さらに、
脊椎を軸として前後差も生じています。つまり、身体が大きくネジレています。体軸自体が左右・前後に歪んでいます。それゆえに、中心軸がほとんど上手く作れない。スワイショウをやってもらうと??といった感じでしょうか。
足踏みをしても、片方の足がぜんぜん上がらなかったり、足踏みはできるけれど、身体全体まで、大きく揺れてしまう・・・。

 股関節や肩胛骨の動きが大きく、損なわれている場合も多いです。手技では、そこを取り除きます。動きをつけてゆくのも大切、特に、歪みの過程からしても、仙腸関節の剥離の方が先に起きている可能性は高いでしょう。 

 この状態になると、下腿に痺れ・痛み・かゆみ・不快感などがでます。疲労性の腰痛は感じないけれど、常時、腰が不安定な感じです。そして、臀部の奥の方がはります(梨状筋症候群形の坐骨神経痛)。歪みがひどく、身体の骨にまで不均衡が生じます。それゆえに、椎間板や骨自体にも影響があります。 

複合性 


 歪みの原理から考えると、治療過程は、体軸ネジレと身体の歪みがあれば、体軸ネジレからとってゆくのが原則でしょう。操体の歪みの過程を考えても、先に側方から歪むのが通常で、歪みが前提となって体軸ネジレが生じるのではないでしょうか? 私としては、S.O.T.にしても、歪みの過程にしても、すごく納得して、肯首できるところと思っています。
 体癖や体型の複雑さゆえに、なかなか、頭に入ってこなかった歪みなのですが、プロセスを考えた方が個人的には、あっているようです。
  
 ただ、高齢の方の体軸ネジレ、運動量の多いスポーツ人の場合、疲労と運動量の関係から、検査結果が状態でズレることが…。足踏みもどこのレベルから初めてもらうと効率的なのか??

 そんなこんなで、体癖と典型的な体型も先人の知恵として、最近見直しはじめました。 金子術伝での講習会で、操体の基本動作では、どうにも解釈し難い(私の未熟さゆえですが)格好が心地よい場合があって、そんなこんなで、複合性のある場合、局所に強い要因をもつ場合も考慮しなくてはなといった感じがし始めました。

 S.O.T.では、検査では、仙腸関節の剥離を優先した施術構成が素直な施術だとしてきました、が、内在性の高い硬膜ヨジレ、外見上は現れ難い体軸ネジレとの係わりが複雑になっていることもあります。どちらからはじめたほうが、よいのか、判断がつきにくい場合があります(特に高齢者)。

 S.O.T.検査での迷いがある場合には、体軸ネジレの場合には、操体と可動性を向上する手技を中心に、硬膜ヨジレの場合には、自律神経に働きかける手技を中心にした施術となり、段々に、姿が見えるようになってからS.O.T.のブロッキングを行います。



実践

検査の難点 

 複合性で少し、記載してしましましたが、2割の人の場合、例えば、コンタクト系、柔道・柔術などで、頭を強く打った履歴があると、また、気をコントロールできる人は、検査が出難い場合もあります。高齢者の場合には過去の傷病歴や事故からどの程度影響があるかも興味深い点です。
 
 そのような場合には、身体を段々に整えてゆく過程で明確になります。そこを見極めながら、段々に歪みをとってゆく、経絡系の操体がもっとも有効かなとも思います。というのも、運動系の場合には、そのような身体では、動き付けが、将来とても役にたつからです。

 余談です。このような場合には、局所的な固化した偏移があることもあります、。そのような場合、ある程度の可動性をつけても、当初は、通常のカイロプラクティックの矯正をしません。固化した偏移が、椎骨(背骨の骨)自体の問題であったり、2つ以上の椎骨が癒着している場合には強い矯正では、組織を傷つけることがあることも考慮しなくてはならないからです。また、100パーセントという骨の状態はありえません。
 
 実際の施術は、検査がとれても、身体の状態によっては、簡単ではありません。整体の体癖とあわせてみると、いろいろのことを教えてくれると思います。 
  通常のS.O.T.の分類では。

        S.O.T.検査     

 姿勢をみて、筋力・反射テストを用い、さらに、体のこわばり・偏りなどを診ます。必要に応じて、さらに検査をします。

 初診時に時間がかかるのも、直すための道筋を考えるための、必要な検査をするためです。

 検査によって、3つのカテゴリーに要因を定め、治療方針を定めます。

 脳脊髄液の循環不良(カテゴリーT)
 
 仙腸関節・頚椎の不具合(カテゴリーU)
 
 椎間板の不具合(カテゴリーV)


   カテゴリーと疾患例(要因)
??

   カテゴリーT
  疲労感、内臓疾患、腰痛、うつ、
  自律神経失調症など
   (脳脊髄液の循環不良)

   カテゴリーU
  頭痛、肩こり、自律神経失調症、
  股関節痛、 ヒザ痛、
  背部痛、首痛など
   (仙腸関節・頚椎からの不調)

   カテゴリーV
  腰痛、座骨神経痛、椎間板ヘルニア、
  内臓疾患、動悸、背部痛、首痛、
  その他・・・
   (椎間板からの不調)

『いのちの輝き』(フィルフォード先生著)から、
好きな言葉・ヒント(目指したいところ)

  科学のおかげで得た知識を捨てることなく、もう一度人間を霊性・精神性・身体性からなる、ひとつの全体としてとらえること、

  心霊的もしくは霊的な実質を担う『肉の担体』、肉でできた活動の舞台

〔オステオパシーとはなにか〕
アンドルー・テイラー・スティル 
Philosophy and Mechanical Principle of Osteopathy

  『オステオパシーはわたしにとって、非常に神聖な科学である。神聖であることの理由は、それがすべて自然を経由した癒しの力だからである』  現象間の結合力の理解
  どんな病気にも筋骨格系の異常 ⇒ 循環系と神経経のアンバランス
  薬に頼らず手技によって   1890年
  健康の基盤がさまざまな身体システム間の正しい関係の維持にあるという信念

  「マニピュレーション」 筋骨格系へのアクセス
  脳脊髄液の循環をうながす、呼吸運動を活発にする。

  大人はエネルギーの発散がすくなくエネルギーを吸い取られる可能性が高い

  宇宙の普遍的な法則を反映した思想がある。オステオパシー手技者は、その法則を人間に応用することを意味している。思想であり、アートでもある。アートとは、なんらかの活動をするための技量または力である。また、オステオパシーは科学でもある。科学とは、自然および物質界にかんする秩序だった知識である。


 

   ここまでも、硬膜ヨジレ、身体の歪み、体軸ネジレという表現で、大まかに、イメージが浮かぶようにしてきました。ここからは、更に、体験と、身体の見方を加味して記載しました。体癖との関連ももっと見詰めなおしたと思います。
  全身調整をする整体の立場で、筋力テストや筋反射テストの素晴らしさを、難しさとともに、知りました。整体の世界は混沌としています。皆様の力を得て、是非、晴れやかな整体の世界を追求していきたいと思います。正しい技術は伝承していかなくてはなりません。
  整体を習うときには、施術技術は重要かも知れませんが、施術効果を確認できないのでは困ります。パターン化ができる部分はありますが、それ以上の症状に対応できるためには、検査や身体の見極めが大切です。ダメージを少なくし、効率的な施術ができることに繋がるのではないでしょうか!! 強すぎる矯正で一端改善しても、靭帯は一度伸びると元には戻れないのです、変形した骨が定位置に戻ったと外見上で判断してよいのでしょうか?


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           筋力テスト
 
 筋肉が力が入るのは、実は神経伝達がうまくいって、十分な酸素が供給されているからですよね!筋肉に力が入らなくなるのは、疲労による場合は、誰もが経験するところですね。疲労以外にも、影響をうけることがあります。、
 
 S.O.T.では、マインド・ランゲージ・テストといわれています。カテゴリーに対応した身体のポイント3点に触れていただき、三角筋の筋力をみます。筋力が減退すれば、陽性となり、脊椎が、対応カテゴリーに相当することとなります。
 
 Oリングも類似した検査ですし、個々には身体の部位に応じてた検査もあります。

 操体で身体の歪みが改善されると、少し、力が入るようになるようです。
         筋反射テスト

 神経回路のテストです。神経系の伝達で、定められたポイントに刺戟を加えた瞬間、その刺戟を誤解して伸張反応などがおきるものです。
 脚気のテストは皆さん知っています。膝をポンと叩く瞬間、足が蹴りだされます。

 S.O.T.では、アーモ・ホッサ・テストといいます。ソケイ靭帯付近を上下で、分割し、その部分に軽い刺戟を入れます。陽性ですと、力が入らなくなります。

 筋力の関係もあるのですが、刺戟の場所が間違いなければ、力が抜ける感覚は受け手がわかることです。
 当初は不思議かも知れませんが、このような反応があるのが人体です。
 
 
   
  操体では、経絡系を考慮して気血を整えながら、ゆったりと姿勢を変化させます、すると、呼吸が整い、深い呼吸ができるようになります。介助をしながら姿勢の変化があれば、その位置へ。そこで、また、一休み、呼吸がはいって、その繰り替えして、段々に体の歪みを取り去ります。詳しくは、金子先生のHP操体もくもくを参照してください。操体関連のHPを辿っていて、1年前に見つけたとき感動しました。経絡テストや、『指圧』増永先生の伸展法も面白いです。
カテゴリーT類似









硬膜のヨジレ

 操体では、いろいろな操法があると思いますが、身体が整い、呼吸が整っていくことで対応できていると思います。えっと思うような体勢で、そのまま気持ちよいときに、身体のなかで変化が起きています。
 整体では、背面から脊髄に、かるく触れるようにして、脊椎の周囲の毛細血管などに働きかけ、ジュワーんとして奥まで、それで、一応の準備ができます。自律神経に働きかけるオステオパシー的な手技はとても有効でしょう。
 S.O.T.では、このカテゴリーにあたる人の骨盤への矯正(ブロッキング)はソフトですが、神経への働きかけがとっても強いのものです。
  
 硬膜の微妙なヨジレがある場合をさします。内因性が高いため、一般の検査では、明らかにし難いものです。不定愁訴として取り扱われる症状の影の要因とでも言っていいかも知れませんね。
 
 どの手法をとるに係わらず、また、組み合わせることで、効果を上げていきます。
脳脊髄液の流れ、左右差とでもいえばいいのか、そのような場合には、眩暈や偏頭痛があると思います。

 神経伝達が悪くなることで、疲労がたまりやすくなり、内臓がつかれ、内臓の疾患が生じることにもなります。ときに、精神的なバランスが崩れることもあります。自律神経系の疾患も生じやすいです。腰痛も内臓の疾患に由来する場合などもおきます。
 
☆カテゴリーU類似






身体の歪み
 
 仙腸関節の剥離と頚椎の変位がある場合ですが、側方への身体の歪みが強い場合ですね。
 
 操体で、体の歪みをとる際に、筋肉に働きかける部分が多いと思います。そのような場合に比較的、全身の連動が上手くできれば、解決しやすいかと思われるのが、身体の歪みです。、特に、仙腸関節の剥離には有効かなと思います。

 手技では、股関節、仙腸関節を中心にしたものとなるのですが、膝に痛みがある場合には結構厄介です。そのようなときは、経絡系の操体は役立ちます。あわせ技とでもいうのでしょうか。ゆったりしたストレッチも有効です。

 顕著な例は、疲労性の腰痛、腰が疲れやすい場合ですね。また、慢性的な肩こりや首のこりなども。
 頭痛も生じますが、肩こりや首のこりも伴うことが多いとおもいます。
 自律神経系の疾患も生じますが、肩こりも伴うでしょう。
 股関節痛、 ヒザ痛などは仙腸関節の不具合での左右のバランスの崩れがあるときに生じます。
 背部痛もあるのでしょうが、神経的な痛みというよりは、筋肉がはってくると思います。

カテゴリーV類似














体軸ネジレ
 
 事故でもない限り、側方歪みが先になって、その後に大きく、身体の歪みが体軸で生じてしまう。そのような場合です。

 体軸がネジレてしまうと、椎間板が圧迫されてしまいますね。また、身体の歪みから悪化する場合には、大きな身体のネジレとなります。
 
 足踏みをしてフラフラしてしまう場合となると重度の症状はでっていなくても、日常生活で差し支える状態かもしれません。そこまで、すすんでいる場合、S.O.T.では回数はかかります。しかし、その治療効果は大きいと思います。ただ、残念なことに、そこまで、治療を続ける信頼関係も必要でしょう。

 手技では、症状を軽減するため、全身の筋肉を弛めるのも大切ですが、股関節から足首まで丁寧にみる必要があります。腰・骨盤付近を要(支点)として、対角線上に身体全体のコリが生じ易いのも特徴ではないでしょうか。深層の筋肉が凝っていって筋骨格系での歪みなので、操体で全部を通せる方は、それほど多くはいないと思います。金子術伝で修得できる基本的な急性の対応策で痛みなどは軽減できます。

 操体では、対応操法で痛みがなくなってからは、動き付けが有効でしょう。トラウマといっていますが、痛みがあると、そこから、不合理な動きを行うようになってしまうからです。基本動作を身体にしみこませて、操法による介助を伴っていけば、かなりの改善が見られると思います。ただ、自身での努力が大切です。


 腰痛でも不安定腰ですね、痛みやハリが臀部か背中全体に及ぶ場合もあります。
なんといっても、大きな歪みと体軸に対するネジレがあるので、筋肉のバランスは大きく、狂っていると思います。脊椎にも影響がでってしまいます。
 
 腰を中心にした動きを考えるとわかりやすいのですが、このような、大きなネジレがある場合、腰自体の負担より、その上下、背中のハリや、臀部深層筋のハリが生じやすくなります。
 代表例は、梨状筋のハリに由来する座骨神経痛、一部分の椎骨に大きく力が加わることで生じる椎間板ヘルニアですね!!
 勿論、内臓疾患、動悸なども生じやすいです。


 疾患例なども、各カテゴリで重複しています。しかし、それぞれ、よく観察すると、特徴があります。神経の圧迫・脳脊髄液の流れ・身体の左右の不均衡が、どのように影響するのかで、同じ疾患でも、違いがあります、そこの部分を表現してみようとした試みです。わかり難いところはお許しください。先輩諸氏のご意見を伺ったり、他の手技者の方の意見を取り入れて訂正してゆくます。大雑把ですが、その点はお許しください。
  まだ、入り口にたったところなのですが、S.O.T.の大系全体は詳しく、研究と実践から生まれた、すばらしい、技術であることは確信できます。 伝統整体術を引きがれ、一般カイロプラクティックを修得し、そういった経験の中、S.O.T.を使いこなされた先生の施術を見せていただいたときは不思議さとともに、感動しました。S.O.T.に対して理解し使えるようになるまでには時間を要したといわれていました。
 個々の体型に対応することも当然です。マニュアル化した施術方法は大切ですが、それを実際の場面で使えるようにしなくてはなりません。
 また、筋力テスト、筋肉反射テストは興味深く、操体同様に学ぶところ、これからの課題となる部分も多いものです。どこまで、からだの状態を把握できるかは、大きな課題です。だれもが使えるようになれば、整体の世界も変わるかも知れません。カイロプラクティックの世界でもS.O.T.に限らず、仙骨と頭蓋骨間の全体でのハーモナイズ
が有効であるということを解明しようとした先生もいらっしゃいます(手技としては術者の技量が問われると思います。)
 

  ☆呼吸メカニズム





呼吸と身体の動き

  

 呼吸には肺・皮膚

  呼吸による動きは

  他にもあります。

  組織自体も呼吸を



  呼吸というと、口と鼻なのですが、皮膚呼吸もありますね。
  ところで、ここでいう呼吸メカニズムは、身体の奥深くの波と大きく関係しています。

  とりあえず、物理的な面から、S.O.T.と深い係わりを持つのは、仙骨の動きです。
なにより、仙骨は、呼吸とともに、脳脊髄液の循環と深い係わりがあります。
  
  肺呼吸、足踏み、徒歩、階段のぼり、縄跳び、それぞれに、仙骨に刺戟が加わるとともに、動きます。勿論、股関節が多きな動きをしているのですが、仙腸関節では、スライド自在に少し動く構造をしています。

  この仙骨の動きが大きく、S.O.T.では調整に関与しています。操体では、大転子や坐骨結節の部分にソフトにアクセスすることで、坐骨神経痛や腰痛を取り除くことができます(金子術伝)。そのとき、受者の呼吸が安定してくることが大切なポイントでした。
  身体の深での波は、身体のすべての動きの共鳴した状態なのでしょう。 それが第一次呼吸メカニズムといわれるゆえんでしょう。
  
  仙腸関節の動きが悪いと当然、この動きも悪くなりますね。体軸がネジレていると、
やはり、流れも滞りやすくなります。複合性の問題は、この部分にあります。原則、硬膜がヨジレていれば、脳脊髄液の流れにも、影響がありますね。
  
  あれ、呼吸とどのように関係しているのかって、それは、ヨーガの完全呼吸の練習をするとなんとなくわかります。当ホームページでも、すこし、そのような記載もあります。
  仙骨が動く、呼吸とともに、背骨も動く、例えば、横になって、仙骨を動かすように、立膝で、呼吸の練習をしていると、後頭部も動くことがわかります。
 
  ということで、とりあえず、ここでいうところでは、呼吸に付随する仙骨から後頭部への動きとと脳脊髄液の流れの係わりということにしておきましょう。身体全体の波動の調和したところに、深部の波があり、その波をまって・・・、

  実際の骨盤のポイントにブロックが的確にはいると、カテゴリーVのブロックでは、仙骨の動きがはっきりわかります。カテゴリーTの場合には、ブロックが浅いのと、とても微妙なので、その動きがわかりにくいかともおおもいます。しかし、骨盤から、後頭部へと押し上げてゆくような感覚があります。

  経験上、カテゴリーTの微妙な動きは、身体の奥底の波に深く関係しているとおもいます。どちらにしても、脳脊髄液の流れが整いますので、自律神経関係の疾患は改善されます。神経系に働きかけるので、眠るというより、自分の奥底の波を感じ、その波に身体を委ねることで、身体が整うのではないかと。 

 集中しているときには、呼吸はゆったりとし、ほとんど動きが感じられないようになります。気功でも、肺呼吸よりも皮膚呼吸、しかも、身体の深部から外気との関係が深くなります。あれは、第一次呼吸メカニズムと身体の波や全身の部位が連動しているのかなとフット思います。
 
 この波をとらえられれば、深部への働きかけや、頭蓋骨の縫合や関節の滞りなどもゆっくりと動かせます。オステオパシーの優れた術者は、そこを大切にしているとのことです。

 また、気や気配で、この波を感じ、少し、利用することもできます。施術の際、大切な一点として、『場』の形成が言われますが、それも、呼吸と深い関係があるのではないかと。

 長くなりました。

 
 KEY WORD

 
仙骨の動き

 脳脊髄液の流れ

 身体の深部での波

  経絡系操体をしっかりとさせ、操体独自路線とは違うところを歩めることになることでしょう。そのために、S.O.T.(仙骨後頭骨調整)検査はたくさんの示唆をくれます。
  内部から身体のことがわかり、その施術で、確実に身体の状態をよくする、しかも、検査が確実なら、そして、システムテックな段階を踏めば、ダメージのもっとも少ないからです。
  施術家にとって、自分を信ずることがまずは第一歩、ただ、過信ほど迷惑なことはない、それに、自分の体調もある。それらをクリアーできるのも大切でしょう。
 以下は全身調整と検査というわけではないのですが、相談者から選択していただく検査として・・・


よい施術家  明るさをもっていること。 たくさんの施術方法があることをしり、自分でできないことがわかること。 勿論、8割、悪くても、6割の人に対応できる技術をもっていること。
 技術を技術と思わないレベルに達する人。 勉強家というより、吸収力を高くしようと勤めることも、これだけ修得したのだから、ここでいいというのでは、それまでの技術も駄目になっていきます。
 また、たくさんの手技を分散して用いるのでなく、集約させなくてはなりません。
 何よりも、手助け、介助をして、それぞれの自然治癒力を無理なく発揮できるような施術過程を推定し、指導できる。
 また、術後のことも考えることができ、適宜、アドバイス・サポートができること。
よい技術  何も考えなくても、個人個人の身体に合わせ自然治癒力を発揮させることができる技術。でも、多分、ありえない。人の技量によるかとも。
 身体のバランスをとる上で、必要不可欠な手技を網羅し、手技の際に、取捨選択して、ある程度の時間で処理できるもの。
 身体は人それぞれです、が、ある程度、類似していますので、そういった意味では、たくさん施術をした上に成り立つ技術は大切です。
 ただ、施術は行う者の、心と適正が大切です。全身調整は全体から入るので、危険性はないのですが、その対応は多岐にわたるため時間がかかる決定があります。
よい先生  技術の指導もできるレベルであること。勉強家であること。正直であること。経済的に運営できる能力を有すること。つまり、よい施術家イコールよい先生とはいえない。
 話上手、聞き上手。公平性を確保していること。はったりは使うけれど無茶はしない。 経済的な面で運営する能力とは金儲けでないことを理解していること。人のためにお金を使えること。
 後は、惜しみなく、人に教えられる体力が必要かもしれないです。人の施術を行いながら、人に教えることは大変です。
よい相談者  頼るときは頼る、が、自分で何とかしたいと思っているのも大切。
 自分にとって、よい施術家とよい先生を区別して、探せるようになるもの大切。
 相談内容を少しまとめ、客観的にみれること、痛みや不快感があるときに頼るだけでは本質的に直らない。本気で身体を整えるという自覚は大切だと思う。その気持ちがあれば、自ずと、よい施術家も先生も見極められるようになるかとも。
 そして、その施術家と先生を上手く利用できる根性があること。ある意味で、自分への投資と思わないと、本質には近づけないですと思われます。
 身体の内部からの変化を感じ、ある時期、外観にとらわれることなく、呼吸とか、自分の体癖などを感じることです。

 修得過程と修養過程、実践で、レベルが高まった者であれば、以上の6割はクリアできるし、また、クリアしていないとならないと・・・。 術者にも受者にも、他の手技を修得したり、勉強すれば、するほど、S.O.T.が恋しくなるのは、私だけだろうか?? 本格的に勉強したいものです、原本が3100円で3月オークションにでっていました。残念!! 実践をより高度のレベルにできるためにも、操体も伝承整体も、ドンドン、つめて、行きます。

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修養3年、開業1年、ようやく、行徳・南行徳は勿論、東京都区内、千葉市、千葉県内から来ていただくようになりました。メトロ東西線沿線です。西船橋での乗り換えがありますが、どうぞ、ご利用ください。特に、身体の動き付けを修得できるのは、整体では数が少ないと思います。妙典地区、浦安地区からもワンコインバス福栄中学入口下車したところの集合住宅です。










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